(管理人)
ネットワーク(特にCisco)が大好きな皆様へCCNA/CCNP/CCIE試験で問われる【お題】をQuiz形式で出題致します。また、本ブログではCiscoさんが無償で提供する【Packet Tracer】や【GNS3】を利用しての簡単なシュミレーションと実際の業務で役立つワンポイントなども織り混ぜながら、皆さんが楽しめるコンテンツ(3分でサクッと読める内容)となります。
本日のお題 :
社内LANはEIGRP(AS100)にて構成され、R3はWAN外接接続のため、デフォルトルートをAS100へ再配布しています。R1が受信したEIGRPルートのAD値(アドミニストレーティブ ディスタンス)について、ベストアンサーを2つ答えなさい。
- A : 90
- B : 156160
- C : 170
- D : 286720
R1 コンフィグ
hostname R1
!
interface Loopback1
ip address 1.1.1.1 255.255.255.255
!
interface FastEthernet0/0
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
!
router eigrp 100
network 1.1.1.1 0.0.0.0
network 192.168.1.0
no auto-summary
!
!
!
!
!
end
R2 コンフィグ
hostname R3
!
interface Loopback1
ip address 3.3.3.3 255.255.255.255
!
interface FastEthernet0/0
ip address 192.168.2.3 255.255.255.0
!
router eigrp 100
redistribute static metric 10000 100 1 1 100
network 3.3.3.3 0.0.0.0
network 192.168.2.0
no auto-summary
!
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Null0
!
end
本日の回答 :
正解は【A と C】になります。
回答のポイントは「アドミニストレーティブ ディスタンス」を正しく理解する必要があります。R1の “show ip route” を参照する限り、内部EIGRP(D)と外部EIGRP(EX)を受信していることがわかります。AD値は[90/156160] or [170/286720]の左側の値となるため、今回のケースでは【A と C】を選択することが正解となります。
ルータが宛先へルーティングするためにルーティングテーブルを作成しますが、どのルートが最適であるのか?はAD(アドミニストレーティブ ディスタンス)値の理解も重要です。(AD=2つの異なるルーティングプロトコルから同じ宛先に向かう複数の異なるルートが存在する場合に、最適なパスを選択するための機能)
上記はCisco機器がサポートするAD値となりますが、値が小さい”ルートの情報源”が最適なルーティンング先として選択されます。また、EIGRP or BGPは目的に応じてAD値は2種類あることもにご注意ください。CCNA/CCNP試験でも頻繁に出題され、また実践NW(再配布など)においても詳細な理解が必須な項目であるため、NWエンジニアなら上記値は丸暗記してしまう事がオススメです!初めはツライですが、これを知らないとNWが組めないので乗り越えていきましょう!
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