CCNP 筆記試験(300-410)/受験される方へワンポイント【現役CCIE 監修】

新試験に移行(2020年)してから初めてのCCNP受験

2020年に大幅アップデートされた、Cisco認定資格 「CCNP (ENARSI 300-410)」を受験してきました。簡単ですが、そのフィードバックとなります。(以下、私の所感です)

• 過去のCCNPと比較すると全体的に「実践力」が求められる試験
• 実務経験(実機)が少ない方にはかなり難易度が高い
• ルーティングに関しては応用/トラブルシューティング力が求められる
• 旧CCIE試験で出題されてもおかしくない、深い知識もそこそこ出題される
• CCNP(日本語教材)だけの学習では合格は難しい難易度
• 正解は複数あり＝常にCiscoベストプラクティスが求められる
• 日本語での受験は誤訳(いつもの事)が多いので英語での受験がオススメ

が私の率直な感想となります。私はCCIE保持者で試験対象範囲の実務経験＆実機でコンフィグ作成やトラブルシューティングができるレベルですが、正直なところ、すごく難しい試験だと感じました。その理由として、全体的に高度な応用力=Ciscoベストプラクティスが常に求められるからになります。(ENCOR 350-401のほうが内容はぐっと深いですが、直感的に回答できる問題も多く、私としては簡単と感じました！)

CCNP試験は簡単には合格できない資格となりました！

本試験を受験(事前準備も含む)した際に、私が一番「モヤモヤ」した点は以下の通りです。

• 本番試験は定期的に更新されるため、チート問題集をやり込むだけでは合格できない
• 試験に求められるのは応用力であり、基礎知識だけでは合格は難しい
• この試験に関してはバグも多い(正解に一番近いものを選ぶで割り切る)

試験終了後のアンケートでシスコ側へモヤモヤした部分は全てフィードバックしました。また、海外の受験者ともかなり情報交換したのですが、本試験にはバグと思われる問題が複数確認されています。具体的には「正解がなかったり、正解が複数あったり」がこのバグに相当するのですが、その際にはCiscoベストプラクティスに一番近い回答を選択しないといけないようです。

あと個人的なアドバイスとなりますが、日本国内に出回っている日本語/問題集や攻略サイトはレベル感がミスマッチしていたり、回答の品質が低いなど粗悪品も出回っているようなので、ご注意ください。

本試験(ENARSI 300-410)の攻略法を伝授

ここで紹介する勉強法は、そんなENARSI 300-410試験を最短で合格するための HowTo となります。(やり方や進め方は人それぞれなので、必要に応じて使い分けて下さい)

1. 日本語教材を読破/Cisco CCOから関連記事を読む
2. 世の中に出回っている問題集から情報を集める
3. 集めた情報をベースに自分の中で知識を整理整頓
4. 後述のハンズオンラボで応用力を手に入れる(実務経験が浅い方は特に！)
5. テストは英語受験がオススメ(中学レベルの英語力でも突破できる！)

この試験を突破する一番の近道はシスコ認定/有償セミナーへ参加することなんだと思います。ただ、1コマ 数十万円するセミナーへ個人で参加することはほぼ不可能かと思いますので、独学で突破したい方向けに攻略法を記載させていただきました。このやり方ですと道のりはちょっと遠回りですが、基礎知識がある方であれば、2ヶ月以内に達成できる内容かと存じます。(実務経験が浅い or CCNP初受験の方には、少々ハードルが高い内容となってしまい、すみません・・・)

超重要なポイントを共有(ハンズオン学習でベーススキルを底上げ)

本試験に求められる知識は「高度な応用力=実務経験」となります。ただ、駆け出しエンジニアの皆さんにはそのような知識がない方も多いかと思います。そんな方々は、Ciscoが無償提供する「Packet Tracer」というツールを使ってハンズオン学習を進めましょう。

まとめ

今回は約15年ぶりに受験したCCNP試験に関する記事をご紹介させて頂きました。この試験は、2020年の大幅改定以降、最新情報(体験談)がネットでは少ない状況です。そのため、本記事が今後受験される方の何かヒントになりますと幸いです。最後にCCNPはベンダー試験の中でも特に人気がある試験かと思いますが、難易度はグッと上がっていますので、気を引き締めて受験して頂けますと幸いです。