(管理人)
SESは長く続けても「稼げない」・「残業が多い」・「スキルが身につかない」・「常駐先は案件ガチャ=運任せ」などネットでは色々な憶測が交錯しています。そのため、SESは避けたいと考えるエンジニアが多いですが、本当にデメリットばかりなのでしょうか? 学歴不問で経験が少ない【駆け出しエンジニア】が給料を貰いながらスキルアップできる環境をSESは提供してくれる可能性もあり、メリットもあると考えます。今回はそんな「SES(客先常駐型エンジニア)」で仕事をする場合のベストプラクティスについてご紹介致します。
駆け出しエンジニアは給料貰ってスキルアップ = 実は最高の条件では?
私はソフトウェアからキャリアをスタートさせて、インフラエンジニアに転職したタイミングで約4年ほどSESを経験しました。その後、大手に転職して現在に至るのですが、古今東西、SESを取り巻く環境はこの20年でほぼ変わっていないのかな?と感じます。(SESのツライ理由 ベスト5は以下の通りです/私の体験談になります!)
- SESでは稼げない
- SESではスキルが身につかない
- SESは残業が多い
- 常駐先で肩身が狭い
- 常駐先は案件ガチャ(運)
SESに対して悪く言う方の多くは上記が理由なのかな?と思います。ただ、スキルも経験もない【駆け出しエンジニア】に対して、【仕事の斡旋とお給料】も貰いながら、スキルアップできる SESは本当にダメなのでしょうか? 私はSESでインフラエンジニアになった頃、CCNAを取得していただけで経験値はゼロでした。ただ、SESを経由して有名企業に常駐、人脈や新たなスキル開発の機会を得ることができ、その4年後には有名企業に転職しました。もちろん、この4年間は地獄の日々であり、上記5つが常に身の回りで起きていたため、苦しい日々でした。ただ、結果として最短距離で自分が理想と思うエンジニアへ成長でき、また希望する職種/企業への転職も勝ち取ることができました。これはSESを通じて得た貴重な経験であり、SESをやっていなければ今の自分はいないので、【SESにチャレンジしてよかった】と今では思っています。
SES出身から稼げるエンジニアへなるために重要な事
私の経験に基づく体験談となりますが、地獄のSES時代にもっとも大切にしていたことは以下の2つです。
- SESが辛くても腐らない(常に技術力を向上させる)
- SESを卒業するタイミングを常に考えて行動する
(1)は当たり前のことですが、SESで辛い環境にいるエンジニアの大半は腐ったみかんのように負のオーラ(モチベーション↓↓↓)をまとっていきます。そんな環境でもまけない強いメンタルを維持するためには【上位資格を取る】、【転職して年収アップする自分をシュミレーションする】など高いモチベーションの維持と常にアクションを起こすことが重要です。
(2)は常に【市場/業界/自分自身のスキル価値】を把握することが重要です。具体的には複数の転職エージェントと定期的にコンタクトをとって、自分が理想とする職種/企業へチャレンジできるタイミングなのか? いつでも行動できるようにしておく事が重要です。
SESは卒業するタイミングが実は超重要です!
本音ベースで申しますと【スキルアップしたい、高年収なエンジニアになりたい】のなら、SESエンジニアに仕事をお願いする立場に早くなるべきです。具体的には平均年収が高い企業や業績ベースで年収が変動する優良企業へ転職するべきです。
- もう駆け出しエンジニアじゃないなら卒業
- 年収に不満があるなら卒業
- 転職エージェントから希望職種を紹介されたら・・・
- 30代になるまでには卒業したい・・・
SESから転職するタイミングは人それぞれですが、私が思うベストプラクティスは上記であり、【年収500万以上を希望する/それに見合うスキルを持ち合わせている】のなら、卒業のベストタイミングなのではないかと考えています。
難しいのは【自分自身の市場価値】を正しく見極める事になりますが、これは転職エージェントや業界の転職事情に詳しいサービスをうまく活用して自分自身の価値が旬な時期を見逃さない事が重要です。また、30歳を過ぎると転職のハードルが1ランクあがりますので、市場の需要供給バランスを見極めながら旬なスキル開発を行っていくことが強いエンジニアになる近道です。
本日のおすすめ書籍
まとめ
今回は「SES/ITエンジニアの登竜門【ベストプラクティスを共有します】」というテーマで「SESのメリデメ」について考察させていただきました。SESは悪い面ばかりクローズアップされがちですが、学歴不問・未経験エンジニアが給料をもらいながらスキルアップできるIT業界固有の恵まれている環境なのではないのでしょう?ただ、仕組みとして長く好条件で働ける職群ではないのである程度のタイミングで卒業を行い、自分自身の道を見つけることも重要です。本日はそんな「SESのベストプラクティス」についてご理解が深まりましたら幸いです。
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