(管理人)
ネットワーク(特にCisco)が大好きな皆様へCCNA/CCNP/CCIE試験で問われる【お題】をQuiz形式で出題致します。また、本ブログではCiscoさんが無償で提供する【Packet Tracer】【GNS3】【CML Free】を利用しての簡単なシュミレーションと実際の業務で役立つワンポイントなども織り混ぜながら、皆さんが楽しめるコンテンツ(３分でサクッと読める内容)となります。
本日のお題 :
社内NWは下記の構成図通り、ISPとの接続に BGP + 4バイトAS(asdot) が実行されています。現在、新設したISP_AS100.100ルータは デフォルトの asplain形式となっているため、asdotに変更したいと考えています。本件についてベストアンサーを1つ答えなさい。
- A : bgp asnotation dotformat
- B : bgp asnotation asdot
- C : bgp asnotation asplain
- D : bgp asnotation dot
ISP-AS100.100 コンフィグ
hostname ISP_AS100.100
!
interface Loopback1
ip address 100.100.1.1 255.255.255.0
!
interface Loopback2
ip address 100.100.2.1 255.255.255.0
!
interface Loopback3
ip address 100.100.3.1 255.255.255.0
!
interface Loopback100
ip address 1.1.1.1 255.255.255.255
!
interface Ethernet0/0
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
!
router bgp 6553700
bgp router-id 1.1.1.1
bgp log-neighbor-changes
neighbor 192.168.1.2 remote-as 13107400
!
address-family ipv4
network 100.100.1.0 mask 255.255.255.0
network 100.100.2.0 mask 255.255.255.0
network 100.100.3.0 mask 255.255.255.0
neighbor 192.168.1.2 activate
exit-address-family
!
end
ISP-AS200.200 コンフィグ
hostname ISP_AS200.200
!
interface Loopback1
ip address 200.200.1.1 255.255.255.0
!
interface Loopback2
ip address 200.200.2.1 255.255.255.0
!
interface Loopback3
ip address 200.200.3.1 255.255.255.0
!
interface Loopback100
ip address 2.2.2.2 255.255.255.255
!
interface Ethernet0/0
ip address 192.168.1.2 255.255.255.0
!
router bgp 200.200
***
bgp router-id 2.2.2.2
neighbor 192.168.1.1 remote-as 100.100
!
address-family ipv4
network 200.200.1.0 mask 255.255.255.0
network 200.200.2.0 mask 255.255.255.0
network 200.200.3.0 mask 255.255.255.0
neighbor 192.168.1.1 activate
exit-address-family
!
end
本日の回答 :
正解は【D】になります。
回答のポイントは「bgp asnotation の パラメータ設定」について正しく理解する必要があります。Cisco機器にて BGP 4バイトAS を実施する場合、デフォルトの形式は asplain となります。そのため、AS番号 表記は [asplain: 65536 to 4294967295] となるため、追加コマンドを投入して[asdot: 1.0 to 65535.65535]に変更する必要があります。今回のケースでは「bgp asnotation dot」コマンドを投入する事が正解となります。
CCNA/CCNP試験で「BGP」が問われる際のAS番号は 2バイトAS(1-65535)にて出題されていますが、世の中では、2009年ごろから AS番号の枯渇問題を理由に 4バイトASの利用が一般化してきました。
BGPルータにて 4バイトASを採用するにあたり、「asplain or asdot」 のどちらの形式が望ましいのか？がありますが、Cisco/Juniper ともに デフォルトは「asplain形式」のため、こちらを選ぶ率が高いのかな？が率直な感想になります。ちなみに JPNICさん も asdot -> asplainに表記を変更していますので、そのような流れなのですね。「JPNICでは、 2010年4月19日(月)より、 IPレジストリシステムにおける4バイトAS番号の表記をASDOT形式から ASPLAIN形式に変更いたします」
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